初めまして
未来の医者を育てる会代表の榎本和真です。
会設立当時、私は、医者になる事を目指す高校1年生でした。
ある日、医者になる事の情報を検索していると、ケニアのスラムに住む医者になりたい子ども達のページを見つけました。
ケニアの教育事情を調べてみたところ、私は大きな衝撃を受けました。
なぜなら、私と同じように医者を目指しているのに、金銭面で諦めざるを得ない子供たちがいることが分かったからです。
そして、自分に何かできないか?と考えるようになりました
後述しますが、ケニアの中等教育の年間の学費5万円は、高校生の自分には大金です。
アルバイトなどで稼ぐことは可能かもしれませんが、それでは多くの子ども達を救うことはできません。
そのことを兄に相談してみると、「彼らに寄付をする団体を作ったらどうか?ひとりひとりでは小さな力でも、多くの人が助ければ大きな力となるはず。」とアドバイスを受け、「未来の医者を育てる会」を作ることにしました。
そして、この会についての話をしたところ賛同者が増え、中学生1名、高校生3名(設立当時)と、私たちの活動をサポートしてくれる大人たちを含む「未来の医者を育てる会」が出来ました。(2023年9月、NPO法人登記完了)
特に、NPOチャイルドドクター・ジャパンの宮田久也様には大変なご助力をいただき、ケニアでの支援対象となる「医者を目指すスラムの子どもたち」とのマッチングから、本会に寄せられた就学支援金を子どもたちの保護者に受け渡すという重要な取り組みを実現できるようになりました。
ケニアの教育制度について
ケニアの教育制度は、初等教育が8年、中等教育が4年、大学などの高等教育が4年という、8-4-4制となっています。初等教育は、6歳から14歳までの児童を対象とし、義務教育のため学費はかかりません。中等教育の4年間が、日本で言う高校にあたります。
中等教育の年間の学費を含む教育費がおよそ5万円程かかります。反面、スラムに住む方々の年収は5,6万円程度。これにより、スラムに住む子ども達は、医学部へ行くどころか、その前段階の中等教育すら受けられず、夢をあきらめざるを得ないという現状があります。
中等教育を受けることができれば、大学の医学部へ行くチャンスが生まれます。
中等教育の修了時の試験に合格すると、ケニア中等教育資格 (KCSE)が与えられ、この試験の結果は高等教育(日本でいう大学)の選抜に利用されます。この試験で上位に入れば、国からの奨学金を受けることができるため、スラム出身の貧しい子どもでも、医学部へ行くことが可能となります。
※本サイトでは、NPOチャイルドドクター・ジャパン様に許可をいただいた画像を使用しております。